環境

2. 森の里の誕生・あゆみ2

⑤    研究学園都市としての森の里


          




   があり、先端技術の研究施設や学問の府としての大学などが立地していることは、ここに暮らす人々にとっては知的創造性が喚起され森の里の大きな特色となっています

 


   (平成17年11月発行の「森の里風土記」(森の里地区文化振興会編)より)

⑥    ふくろうが見守る森の里


(平成17年11月発行の「森の里風土記」(森の里地区文化振興会編)より)

ふくろうの小路 

 ふんわりとした羽と顔、まるい大きな目のふくろうが「森の里」に住んでいます。

 『ふくろうの小路』を楽しく歩きながらふくろうとお友だちになりましょう。

シマフクロウ 

 日本にいるフクロウの中で、一番大きく北海道の原生林に住んでいます。アイヌ語で『コンタクルカムイ(林を守る神)』と呼ばれています。

Q シマフクロウは人間の子どもと比べると何才くらいの子どもの大きさになるでしょう。

シマフクロウ 

 シマフクロウは、2才の子どもと同じくらいの大きさ(約70センチ)があります。羽を広げて音もなく獲物を捕まえる姿はフクロウの王様といえます

フクロウとミミズクの ちがい 

 フクロウとミミズクはどこがちがうのでしょう。フクロウもミミズクも全て、フクロウ目フクロウ科です。

 頭の上に猫の耳のような羽角(うかく)をもつ種類のものをミミズク(耳木菟)と呼び、羽角のない種類をフクロウと一般的に呼んでいます。 

シロフクロウ 

 白い雪だるまのような大きなフクロウ。北極圏に住んでいますが、真冬に日本の北の地方に飛んでくることがあります。 

Q 白フクロウの英語の名前にはどんな意味があるのでしょう

シマフクロウ 

 シロフクロウの英名は、「Snowy Owl」「雪のフクロウ」という意味です。雪原に巣をつくるので、隠れやすい雪のかたまりのような姿で身を守るのです。

コミミズク 

 金色の目のまわりに黒いアイシャドーをぼかしたようなりりしい顔立ち。日本には冬鳥として北の国からやってきます。

Q コミミズクのコミミとは、何のことでしょう。

コミミズク 

 頭の上にチョコンとついている羽角(うかく)のことです。 この羽角が小さな耳に見えるのでコミミズク(小耳木菟)と呼ばれるようになりました。 

フクロウの目 

 フクロウはうす明かりの中で人間の何倍ぐらいの視力があるでしょう。

 10倍の視力があるといわれています。しかも、目が正面をむいているので立体的に見ることができ、獲物をねらうのに適しています。

トラフズク 

 だいだい色の顔と目頭に羽角(うかく)をもつフクロウ。中部地方より北に住んでいますが、冬、雪が多くなると南に移ります。

Q トラフズクのトラフとは、どんな意味でしょう。

トラフズク 

 トラフとは、「虎斑」(とらふ)のことで、体の模様が虎に似ていることからトラフズクという名がつきました。

 常緑樹の森に住むことが多く、この模様が姿をかくすのに適しています。

オオコノハズク 

 名前のとおり、木の葉のような形をしています。全国的に最も多くみられるフクロウで木の穴や民家の軒下に巣をつくります。

Q オオコノハズクはどんな鳴き声をするのでしょう。

オオコノハズク 

  ミューミューと小猫のような声で鳴きます。特に卵をあたためている時にこのように鳴くことが多く、オスはミューミューと鳴くほかウオッウオッと犬がほえるような声を出します

フクロウの首 

 フクロウは首を、どれくらい後にまわすことができるでしょう。ほとんど完全に真後ろまで回すことができます。

  日本にはいませんが、メンフクロウのように、顔の上下を逆さまに動かせるものもいます。

フクロウ 

 羽角(うかく)のない丸い顔に黒い目、九州から北にすみ、昔から人々に親しまれてきました。鳴き声は「ボロ着て奉公などと聞こえることから民話にもよく登場します。

Q フクロウの羽の色は全国どこでも同じでしょうか。

フクロウ 

 フクロウの羽の色は、北海道のものは白く、南へ下がるほど黒くなり、宮崎県のものは顔が黒々としています。 

コノハズク 

 日本で見られるフクロウ類の中では一番小さく体長は20センチ程しかありません。

 木にとまっている姿は、大きな木の葉のようです。

Q コノハズクは鳴き声から、「なる鳥」と呼ばれてきましたが、一体なんとなくのでしょう。

コノハズク 

 コノハズクは、ブッポーソーと鳴きます。つまり、「仏・法・僧」の三宝をあらわすといわれました。

 しかし、この鳴き声がコノハズクだということは、昭和になって確認されました。

フクロウの足 

 フクロウの足の指は前後に何本ずつでしょう。

  前2本、後2本で獲物をつかみやすくなっています。また、フクロウの足は、兎(うさぎ)に似ていることから「木菟(ズク)」と呼ばれるようになりました 

アオバズク 

 頭巾(ずきん)をかぶったようなまるい頭に丸い顔、金色の目をもつ小型のフクロウで、夏鳥として日本へやってきます。

Q アオバズクのアオバとは何のことでしょう。

アオバズク 

 アオバズクは青葉木菟と書きます。夏鳥として日本へやって来て、青葉がしげるまぶしい5月下旬頃からよく鳴き始め、人目につきやすくなるため、この名がつきました。 

フクロウの耳 

 フクロウの耳の役割は何でしょう。

 フクロウの耳は、パラボラアンテナのようになっています。しかも、左右で上下の位置がずれているため、両耳に入ってくる音の時間差によって、暗やみの中ですばやく獲物のいる場所をキャッチします。

ふくろうの小路 

 「ふくろうの小路」を楽しく歩いていただけましたか。

人間にもふくろうにも住み良い自然と調和したふる里を願いつつ、またこの小路でお会いしましょう

番外編  森の里のシンボル:ゲートモニュメント


(写真でつづる森の里のまちづくり「あつぎニューシティ 森の里」)より抜粋

(森の里のシンボル:ゲートモニュメント) 撮影地:小野榎田地区)

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